「人を相手にせず天を相手にせよ」

「人を相手にせず、天を相手にせよ」

これは西郷隆盛の言葉です。
(この言葉の詳細は一番下に書いてあるので、ご興味ある方はどうぞ)

いきなり余談ですが
私が妻にプロポーズした日は9月24日。
9月24日は西郷隆盛の命日です。
偶然?
いや、そんな訳ないです。
あえて9月24日を選んでプロポーズしました。
この話はまた、どこかで・・・。

話を戻します。

人間は誰かに見られている時は、悪い事をしません。
しかし誰にも見られてない時は、悪い事だと分かっていても、やってしまう時があります。

例えば
患者さんの前では、いい先生だけど
患者さんがいないと、ひどい事を言う先生。
とか結構いそうですよね。

物事を判断する時は
誰かに見られているかどうかで判断せず
人間として恥じない行動、正しいかで判断しましょう。

当たり前のことですが
これが結構むずかしいですね。

なぜ、2回ぐらいで来なくなる?

まだ治療が必要な患者さんで
患者さん自身も治療に納得してくれてたのに
2回ぐらいで来なくなっちゃう。

このパターンが多い先生は
もしかしたら患者さんに何かがバレてるのかもしれません。
心当たりありませんか?

人を相手にしている鍼灸師
人の体を触る鍼灸師
にとって、この考えがとても重要だと思います。

1回目や2回目は患者さんをダマせるかもしれませんが
すぐにバレますよ。

治らないのに治りますと言う
知らないのに知ったかぶりをする
自分の治療を押し付けている
回数券を売ろとしている
などなど。

 

患者さんに嘘がバレてます

出来ない事は出来ないと言う。
出来る事は出来ると言う。

どれぐらいのペースで治療が必要なのか。
どれぐらい期間、治療が必要なのか。

何事も正直に患者さんに言いましょう。
それは治療以外の事もです。

例えば
勉強会があるのでお休みします。
子供の運動会でお休みします。
友人の結婚式でお休みします。

隠すことなく、言ってみると
患者さんと思わぬ話や共通点が出てくることがあります。
そうすれば、患者さんとの距離が一気に縮まります。

人気がある鍼灸院の鍼灸師は人間味があります。
公務員のようなマニュアル対応では、患者さんは満足しません。
(公務員さんごめんなさい。)

聖人君子になる必要はないですが
嘘をつかない。
思っている事を伝える。
自分らしさを殺さない。
そんな鍼灸師が増えて欲しいです。

そして、そうなれば自然と患者さんが増えます。
あなたを頼ってくれる患者さんが増えます。
頼られるっと嬉しいですよね。

そんな訳で、僕も・・・
3週間後に家族で沖縄旅行に行ってきます。

「人を相手にせず、天を相手にせよ」全文紹介

人を相手にせず天を相手にせよ
天を相手にして己を尽くし、
人を咎めず、
我が誠の足らざるを尋ぬべし

意味は
人を相手にしないで常に天を相手にするように心がけよう。
天を相手にして自分の誠を尽くし
人を咎めるようなことをせず
自分の真心の足らないことを反省しよう

この言葉が残しているの本は「南洲翁遺訓(なんしゅうおういくん)」というものです。
実はこの本を作ったのは旧庄内藩(山形県)の人達です。
西郷さんの田舎の薩摩藩(鹿児島)なのに
なぜ山形の人達が西郷さんの本を作ったのでしょうか?

『南洲翁遺訓』
旧庄内藩の人達が西郷の発言などをまとめたもの。
明治維新の時の東北戦争で西郷率いる官軍(新明治政府)に降伏した庄内藩。
実は数年前に庄内藩は「薩摩藩邸焼き討ち事件」を起こしてたので、
厳しい処分を覚悟していた。

しかし西郷が誰もが驚く寛大な処置を指示。
その結果、庄内藩で西郷の名声は広がり
西郷さんに会いにいこうと鹿児島に人材を派遣したり親交が深まった。

このような経緯から、約2000キロ離れた山形で西郷さんの本が作れました。
恨みがあったり戦争した相手にも尊敬される西郷さんはスゴイですね。

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